個人再生を行って人生出直し中のサラリーマンのブログ

1600万円の多重債務による借金を個人再生で300万円に減額して返済したサラリーマンの話です


スポンサードリンク

そもそも、何でこんなに多額の借金が出来てしまったのか ポイントは銀行のカードローン

この記事をシェアする

僕の場合、銀行のカードローンが返しきれなくて破綻しているのですが、何でここまで借りられてしまったかというと、銀行のカードローンの罠が隠れていました。 

http://1.bp.blogspot.com/-0HnJdQWYlSI/Vu0kBOWkYJI/AAAAAAAA4-U/JlH1WpY3nwwhnKjMFCrkOHSUpL-5XPb5w/s800/money_omoi_loan_english.png

 

銀行のカードローンは総量規制管理外 

もちろん、カードローンを借りるからには、借入総額や月々の返済計画について、借り主がよく検討して、無理のない範囲で借りる責任があります。まさしく「ご利用は計画的に」です。

信販会社のローンは貸金業法による総量規制が施行された

ところが、やはり借りられれば借りてしまうのが人情というもので、過去実力以上に借りてしまって破綻者が続出した際に導入されたのが総量規制です。

総量規制について Q&A | 貸金業法について

これは貸金業法で縛られる金融機関から、カードローンまたはキャッシングで借入を行う場合、その総額が年収の1/3以内となるようにするというものです。クレジットカードによるショッピングは貸金業法は適用されません。

クレジットカード利用は割賦販売法による総量規制が施行された

リボ払いを含むショッピングには割賦販売法が適用されます。ただ、この割賦販売法にも総量規制があって、

(年収 - 生活維持費)×0.9=「包括支払可能見込額」

を越える与信枠(≒利用限度額)は設定できないようになっています。

価格.com - 改正貸金業法、改正割賦販売とクレジットカードの限度額について

これだと、僕の場合、住宅ローン以外は、せいぜい300-400万円程度の負債しか持てないことになります。

銀行の無担保ローンのみ総量規制なし

一方で、銀行のカードローンは上記貸金業法で縛られる業者が総量規制により貸出を増やせない中、貸出を増やしていきました。これは、銀行は貸金業法による規制を受けないためです。

銀行は業態として「貸金業」ではないため、貸金業法で縛られないという事なのですが、やっていることはほぼ同じであるため、利用者側としては貸してくれる業者に流れてゆくのは自然なことです。

また、銀行としても通常の企業向け融資の利率が非常に低く、また企業も自己資本で投資をするようになったりして、なかなかいい貸出先がない中、個人向け融資は利幅が取れて美味しいとお家の事情もありました。

僕の場合は

僕の場合の銀行ローン貸付極度額は最終的に以下のようになっていました

メガバンクA

 カードローン 420万円

 普通口座貸越 300万円

メガバンクB

 カードローン 300万円

労働金庫

 カードローン  50万円

 

合計     1070万円

 

実は最初からこんなに大きな融資枠を作ったのは、メガバンクAのカードローンだけです。その他の分については最初の融資枠は50万円ぐらいからスタートしました。

しかし、融資枠いっぱいまで借りるようになると、銀行から連絡が入るのです。

「融資枠の増枠を用意しました。電話・インターネットで手続きをすると融資枠を増額できます」

これにより、融資極度額が50万円→100万円→200万円→300万円と増えていったのです。

最大のミソは、最初から融資極度額300万円で借りると、利率4%ー5%で借りられるのですが、このようなスライド式の場合、利率は最初の50万円に対する8%ー10%のまま、変わらないという条件になっていました。銀行としては高い利率で貸付が出来るのでおいしいお客となります。

借りる側としても、新たに300万円枠のカードローンを作ろうとすると、表向き銀行も総量規制を始めているので、審査が通らない可能性が高いです。

このような思惑が交差することにより、いつの間にか年収に相当するような融資限度額を達成してしまうということになりました。しかも、ちょっと高い金利です。

現在は銀行のカードローン審査も厳しくなっているといいますので、上記のような融資枠増枠のお知らせがまだ来ているかどうかはわからないのですが、銀行の方としてみれば、借りてくれればお客様ですので、そんなに厳しい年収確認とかをしていない可能性もあります。

やはり、お借入は自己責任で、ご利用は計画的にというのが、カードローンを使いこなす肝心要だと思っています。