個人再生を行って人生出直し中のサラリーマンのブログ

1600万円の多重債務による借金を個人再生で300万円に減額して返済したサラリーマンの話です


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個人再生前 カードローンの利用残枠は財布の中身とは違う

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以前、申し立て前の融資残枠の状況などを書いたことがあって、記事をリライトしようと思ったのですが、ちょっと違う視点で書いたほうが良いと思ったので、別記事を書くことにしました。

 

www.kojin-saisei.work

 

 

カードローンの利用残枠は財布の中身とは違う

多重債務の状態も数年続くと、手持ち現金は無いのがデフォになってきます。そんな中で心の安定を保つには、普通に考えるとおかしいことに心の拠り所を置くようになってきます。それが「まだ、このカードとこのカードで◯◯円借りられるから大丈夫」という魔法の勘違いです。

家族を持っている一家の大黒柱としては、手元のお金では家計が回らないという状況は直視したくない状況です。その為、心の平衡を保つために、クレジットカードを切ればまだ◯◯円は何とかなるというふうに誤魔化すのですね。そのお金が自分のものではないという事を認めてしまうと、多分心を病む方向に行ってしまうのだと思います。

借りたお金が増えると利息も増える

給料ー(生活費+利息)<0という状況が続く間は、新たな借金によって生活費を補填してゆきます。本来なら給料ー(生活費+借金返済額)<0と書くべきです。これでも借り入れ元金はだんだん膨れていくのですが、僕が最後に自転車操業になっていたときには生活費+利息が給料を上回るようになっていました。こうなりますと、元金の増加スピードも徐々に早くなり、カードローンやクレジットカードの利用可能額もどんどん減ってゆきます。

もう駄目なんじゃないかな。と何度も思いました。

何故か融資枠増額の案内が届く

ところがそんな時に限って、カードローン会社から、「簡単な手続きで借入限度額を増やすことが出来ます」という連絡が届きます。 これで増額できる限度額はだいたい100万円。とりあえず一息できる金額です。これにはトリックがあって、カードローンは極度額を大きくして契約すると、約定金利が低くなります。一番メインで使っていたカードローンは極度額400万円で組みましたが、約定金利は年利4%台でした。一方で、極度額100万円で組んだ別のカードローンは約低金利が約9%でした。ここで、借入限度額を増やしても約低金利は変わらないのです。

銀行側は、極度額目一杯近く使っている人をピックアップするのでしょう。今まで一度も延滞したことはないので、銀行からしてみると優良顧客ですし、借り入れを増やしてくれる可能性が高いです。一方で、本来新規で契約するより高い金利で借りてくれるので銀行からしてみてもメリットがあります。

そんなこんなで、極度額を3回増やし、それにより300万円ほど負債総額が増え、債務整理の決断が2-3年延びました。

融資総額を増やしている時は、退職金が出れば全部きれいに返せると思っていました。

無担保債務総額が年収を上回ったら赤信号

実際には、債務の平均利率にもよりますが、無担保債務総額が年収(できれば手取り)を上回ったら、ほぼアウトだと思います。僕も、最後の頃は利息支払いで年間100万円を越えていましたので、普通の感覚で生活が成立するレベルではありませんでした。

まだ借りることの出来る枠が◯◯万円あるという事で無理やり安心していたのです。

こういう考え方をするようになった時点で、ヤバイと思うようにして下さいね。