個人再生を行って人生出直し中のサラリーマンのブログ

1600万円の多重債務による借金を個人再生で300万円に減額して返済したサラリーマンの話です


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リボ払いは計画的に

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最近、リボ払いに関する話題を見て、これは「崖っぷちにいた時にリボからから背中を押されて転落した男」として、書かないわけにはいかないとおもいました。

 

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元ネタ

元ネタはこちらです。

note.mu

リボ払いによって、残債の感覚が鈍ってゆく話や、利息を払っている感覚が鈍っていく話が逐一書かれています。耳が痛いです。

ここからは僕の経験で書いてゆきます。

リボ払いの危険性

リボ払いの危険性を幾つかにまとめて説明してゆきます。

リボ払いの利率は高いです

リボ払いの手数料は各社ほぼ同じで年利15%となっています。これはキャッシングの18%より若干高いですが、銀行系カードローンの10%未満の水準から比べると随分高い数字です。100万円の残債を1年間放っておいたら、1年間で15万円の利息を払うことになるわけですからね。

1回払より残債が膨らみやすい

クレジットカード一回払いで一ヶ月の支払いが100万円になるようなことはそうそう無いと思いますが、リボ払いの残債はあっという間に100万円超えてきます。これは、月々の支払いより毎月の支払額が少なければ残債が雪だるま式に増えてゆくからです。

もし、リボを使うなら、毎月の支払額を少なくともそのカードの平均利用額より高く設定すべきだと思うのですが、そもそもリボを使う人の動機って、目先の支払いを減らしたい一心だと思うので、毎月の利用額を最低の5000円とか1万円に設定してしまう人が多いと思います。

カード会社のポータルページで毎月の支払額は調整できますが、デフォルトは最低支払額になっているのも、落とし穴な感じがします。

利用極度額が大きい

個人再生をしようとする方は、継続して収入が見込まれる方という事ですので、一般のサラリーマンか一定期間以上自営業を営んでいる方だと思います。そうなりますと、金融機関からの信用供与額は大きくなっていますので、例えばゴールドカードなど作ってしまうと、リボの利用極度額が300万円なんてこともあります(僕がそうでした)利用しても良いんですが、300万円の利息は1年45万円にもなりますよ。恐ろしい。。。

僕のリボ利用顛末

ここからは自分の例です。一般論を書いていても訴求力ないでしょうから。

上記の「やってはだめなこと」を全部まとめてやったことにより沼にハマりました。気付いたときには沼は思っていたより遥かに深くて、自力で抜け出すことが出来なくなり、法的整理に頼るしかなくなっていました。

リボ利用のきっかけ

会社業績悪化による給与減額

きっかけになったのは会社業績悪化による給与減額です。年収換算で100万円以上減らされてしまいました。これによって、ともかく手元資金が無くなる、直近の支払いができなくなる状態になってしまいました。この時既に低利の銀行系カードローンの融資残額はほとんどない状態となっていました。

手元資金を確保するためのリボ

この為、苦し紛れでクレジットカードの支払いを一括リボにしてしまいました。

給与減額は緊急処置と説明されていましたので、半年か一年で元に戻ると思っていたのです。

膨らみ続ける残債

給与源が継続

ところが、緊急処置だったはずの給与減額は1年たっても2年たっても解消されず、3年目に突入してしまいました。短期間で終わらせるはずだったリボ払いもやめるきっかけが掴めずズルズルと継続することになります。

利子が利子を呼ぶ状況

途中で状況のヤバさに気付き、月々の支払いを増やしましたが、今度は利子が利子を呼ぶ状況になり、毎月のクレジットカード利用を控えても、支払いは減らない状況になりました。月々の支払いは確か5万円にしたはずですが、それでも平均利用額よりは多く、残債は更に膨れ上がる状態が継続されていたのです。

最終的に残債が200万円を超えていました

最後、個人再生の実行により、債務の確定がされたのですが、その際の残債は200万円を超えていました。このカードではカードローンも作っていたので、1社による債権が300万円を超える状態。

幸か不幸か、メガバンク系カードローンの残債がもっと大きい状態だったため、このカード会社からの残債が50%を超えることは無かったのですが、あぶないところでした。

1社で債権の50%以上を握られてしまうと、個人再生の再生計画に拒否権を持つことが出来ますからね。

自分の感覚では、まさか200万円も借り込んでいるとは思っていませんでした。

一回の支払額が小さいので、自覚しにくい

リボ払いの場合、一回の支払額が小さいので、自覚しにくいという危険性があります。また、カードローンであれば融資残高が明細に表示されますが、一括リボの設定にしてしまうと、カード払いの明細にリボ枠残高は表示されません。自己管理に任されていますので要注意です。

まとめ

そもそもリボ払い自体が沼なのですが、その中でも沼にはまらない肝をピックアップするとこんな感じでしょうか

全リボにはせず、リボ移行の支払いを厳選する

全リボは支払い感覚を希薄化させる麻薬ですので使わないようにしましょう。使う場合は案件を厳選しましょう。

支払金額は平均利用金額より大きくする

リボは使っても一括払いを補完する立場にとどめておくことが肝心です。そのためには支払金額を大きく取り、残債が基本的には数ヶ月でゼロになるような調整が必要だと思いました。

では、僕はもうカードを持てないのでリボもへったくれもありませんが、カードホルダーさんはリボはくれぐれも計画的に使って、幸せなカードライフを送って下さいね。